今日は母の10年目の命日。
仕事帰りにお墓参りをして、お花を添えて、お線香をあげてきました。
今日の陽気はまさに母そのもの。
ここ数日雪も降ったりして寒かったのに、穏やかに晴れて風もなく、寒さ
の中に暖かさを感じた一日でした。
母が亡くなってから2ヶ月後に私は出産したので、娘の年齢が母の回忌
年数をあらわしています。娘の成長とともに、母と別れてからの時間の
経過を感じています。
そんな身重だった状態のせいもあって、母の葬儀のときには何もさせて
もらえず、“邪魔だ”と言われているようでとても悔しくて、母とのお別れ
を落ち着いてできた記憶がありません。
お別れが不完全だったから、その後の私はことあるごとに悲しくなったり
ふいに涙が出たり、母の話や家族の話をするとイライラしたり、心穏やか
に過ごすことがしばらくできませんでした。
そんな中でカウンセリングの研修をしていたとき、ある実習で仲間を相手
に自身の内面を話すことがあり、心にわいたある一言を口に出した途端、
自分でも思いがけず嗚咽をあげて泣いてしまいました。仲間は黙って受
けとめてくれて、思い切り泣かせてくれました。
このとき、やっと一歩抜け出せたと感じました。
今日は少し長めに手を合わせました。
何も心の中で考えず、ただ手を合わせました。穏やかで、空っぽの状態で。
母は梅酒が大好きでした。なので今日は、少しおしゃれにカシスの入った
梅酒を買ってきました。
家の遺影の前に梅酒を備えて、母と乾杯。